聖剣伝説3 リメイク スイッチ PS4 タイトル レビュー

こんにちは、エンです。

 

今回は、「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」 のゲームレビューをしてみたいと思います。

このゲームは、25年前にスーパーファミコン(以下SFC)で発売された、「聖剣伝説3」を現代の技術でよみがえらせたリメイク作品です。

「聖剣伝説3」はキャラクターやBGMなど、現在でも根強い人気を誇り、期待に応えてのリメイクとなりました。

 

私もSFCでも遊び、もちろん大好きですので、さっそく購入。

リメイクと言うと、楽しみのほか、いろいろ不安もあるのですが、プレイしていき思ったのは・・・まさに「神リメイク」。

軽々しく「神」などと言うと、逆に安っぽくなってしまうので、あまり使いませんが、今作は「神リメイク」としか言いようがない完成度でした。

その理由と、おもにSFC版との比較で、書いていきたいと思います。

 

 

遥かに進化したテンポよいアクション

 

スーパーファミコン版の問題点

 

この聖剣伝説3は、ジャンルとしてはアクションRPGになるのですが、アクション部分に関してはSFC版は評価が高くありませんでした。

と言うのも、アクションにも関わらず敵の魔法や特殊攻撃はすべて「必中」だったため、避けようがなく、絶対に食らうしかなかったんですね。

聖剣伝説3 リメイク 比較 1

スーパーマリオでたとえると、ハンマーブロスのハンマー攻撃が、「自動で追尾してきて、100%命中する」感じでしょうか。(ちょっと違うか(汗))。

ですので、

  1.  敵にそれらを使われる
  2.  味方全員に大ダメージ
  3.  全体回復で立て直し

の繰り返しと、ふつうのRPGなら、これが当たり前なのですが、アクションRPGでこれでは、アクションである意味がありませんでした。

 

また、魔法や特殊攻撃の時に、「演出の時間停止」が起こるため、テンポが悪いのも問題でした。

ボスならまだしも、ザコ敵でも、必中&時間停止でしたので、終盤の開幕「分身斬」にうんざりした方も多いでしょう。

 

そして、味方が使っても、時間停止は起こりますので、とくに主人公の一人「アンジェラ」は、魔法使いタイプなので、

  • 非力で攻撃力が弱い
  • 魔法はコンピューター操作だと使わないので、いちいち自分で操作する必要がある。
  • 通常攻撃のダメージ>魔法の演出の時間停止

と、いるだけでテンポが悪くなり、かなりシステムに割を食ってしまっていました。

聖剣伝説3 リメイク オリジナル 比較

 

一応、主人公たちの必殺技は威力が高く、時間停止をふくめたとしても、終盤まで使って行ける性能はありました。

しかし、一部のボスは、カウンターとして回復が追いつかないくらい特殊攻撃を連発してきますので、いちいち封印せねばならず、めんどうな仕様となっていました。

また、万単位のHPを持つ終盤のボスには必殺技でも力不足のため、どちらにせよ強化した通常攻撃でタコ殴りにするほうが早いと言う、非常に大味なゲームとなっていました(汗)。

 

すべてにおいて改善されたリメイク版

 

そこで今回のリメイク「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」なのですが、まず、敵の魔法や特殊攻撃は予告の赤い範囲のところに攻撃してくるようになり、必中でなくなりました。

聖剣伝説3 リメイク フルメタルハガー 攻撃範囲

それに加えて、Yボタンの飛び退きや、Bボタンでジャンプなど、「自分の操作による回避が可能」ですので、これだけでもSFC版を遊んだプレイヤーは相当カタルシスを感じることができるでしょう。

みんなのトラウマ「旋風剣」「大地噴出剣」「影潜り」「分身斬」もおかまいなし!避けまくりです。

 

 

また、魔法や特殊攻撃は、すべてリアルタイムで処理され「時間停止」がなく、テンポも抜群によくなりました。

先ほどのアンジェラも、自動で魔法を使って援護してくれるようになりましたので、頼れる仲間となっています。

後半になると、「ダブルスペル」「レインボーダスト」など、時間停止のなくなった超強力魔法で、さらに大活躍する姿を見ると、これもまたカタルシスを感じることができるでしょう。

聖剣伝説3 リメイク アンジェラ ダブルスペル

あの一番使えなかったと言われるアンジェラが・・・(涙)。

 

 

自分で操作する場合は、リングコマンドを開いて決定しますので、魔法攻撃を連発する時は少々めんどう・・・と思いきや、その場でショートカット登録ができるようになっていたりと、ぬかりがありません。

聖剣伝説3 リメイク ショートカット 

これにより、弱点に合わせて魔法を登録し、リングコマンドを開くことなく即魔法発動と、スピーディなバトルを楽しむことができるようになっています。

 

 

必殺技は、演出の時間停止が少しあるのですが、リメイクの必殺技ゲージはたまりにくく、なかなか見られない&その威力の高さから、妥当だと思います。まさに必殺技!と言う感じですね。

聖剣伝説3 リメイク ホークアイ ローグ 千枚斬り

今回のボス戦は、必殺技の威力がカギになっていることも多いですので、うまく使ってかっこよく決めたい所です。

 

このようにSFC版の頃は、「アクションはおまけ」と評された聖剣伝説3ですが、今回のリメイクでは、自分で回避し、隙を見て攻撃、そして撃破! とアクションの醍醐味と爽快感を存分に楽しむことができるでしょう。

 

四半世紀を経て、さらに魅力的になったキャラたち

 

SFC版も、ドットの細かさと綺麗さで話題でしたが、今回のリメイクは25年経過しているだけあって、かっこよさや、かわいらしさは比較になりません。

聖剣伝説3 リメイク デュラン アンジェラ ケヴィン シャルロット ホークアイ リース

イラストそのままのキャラたちを操作できるのも魅力のひとつでしょう。

しかし、ドットの時代から、本当に進化したな~・・・と感じます。

 

もちろん、演出面も、大幅にパワーアップ。キャラたちはほぼ「フルボイス」ですので、物語を大いに盛り上げてくれます。

ムービー部分はXボタン長押しでスキップできるほか、Aボタンで台詞だけをスキップしていけますので、2週目以降も、ストレスなくプレイできます。

 

SFC版は通常攻撃が2回のケヴィンとホークアイ、全体ステータス強化ができるリースが最強(回復はポトの油)と言われていましたが、リメイク版はどのキャラを選んでも、そこまで差がないように作られていると感じました。

今回は後方支援タイプのクラスに進んでも、強力な特殊攻撃をガンガン使ってくれますので、頼りになります。

聖剣伝説3 リメイク ホークアイ ローグ グレネードボム

中途半端な性能と言われた、ホークアイの「ローグ」ですら、今回はかなり強いです。(さらにクラス特性で、20%でドロップアイテムが2倍になるおまけつき)

 

また、クラスチェンジの時期も、SFC版は1回目は精霊を探している途中、2回目はラストダンジョン間近でしたが、リメイクは1回目は最初のマナストーンの所、2回目は、フラミーで世界を回りだした辺りからと、大幅に早くなっています。

早くクラスチェンジできるようになったことで、特殊攻撃を存分に活用しつつダンジョン攻略ができますので、プレイごとに、新しい気分で楽しめるでしょう。

 

衣装もクラスチェンジごとに用意されており、見た目にも楽しめます。気に入らない時は、前の衣装に戻したりもできますので、安心です。

・・・しかし、アンジェラとリースの闇クラス「メイガス」「フェンリルナイト」は、SFC版のイラストを忠実に再現しすぎたせいで、ほとんど「ハダカ」と言う事態になっています(汗)。さすがCERO B。

聖剣伝説3 リメイク アンジェラ リース メイガス フェンリルナイト

良い子も見られるブログを目指していますので、これが限界です(汗)。

 

世界観を崩さない配慮

 

ストーリーや台詞は、ほぼSFC版そのままで踏襲されています。

この台詞は「共通の使いまわし」と言う部分でも、変更せずに使うあたり、こだわりを感じました。(変えないとおかしい部分は、さすがに変わっていましたが。)

聖剣伝説3 リメイク オリジナル 比較 4

※ リースはそんなこといわない

 

同じ台詞でも、声優さんの演技によって変わるのは、さすがだなと思いました。

 

ストーリーを途中で追加しなかったのは、少し物足りなさを感じましたが、これはSFC版へのオマージュと言えるでしょう。 

そのかわり、町に入った時や、バトル開始直後などで、主人公たちがしゃべってくれますので、心情を把握できるようになっています。

聖剣伝説3 リメイク 台詞 心情

 

BGMも、名曲の宝庫と言われていましたが、リメイクでは雰囲気を崩さないように、かっこよくアレンジされています。どうしても、アレンジはイヤ!と言う方でも、オプションからSFC版に戻すこともできますので、安心です。

 

今作で、新しいものを作るぞ!と思いつつ、オリジナルを尊重されているのが、ひしひしと感じられました。まさにリメイクの鑑と言えるでしょう。

 

かつて、総指揮の人物が「世界観の私物化の押しつけ」をしてしまい、総スカンを食らった某シューティングゲームもありましたからね・・・。

 

気になった所

 

問題点、とまではいきませんが、やはり気になった所もありましたので、書いてみたいと思います。

 

・序盤の魔法の燃費が悪い。

前述のとおり、アンジェラが大活躍してくれるようになったのですが、序盤はMP消費が重く、使いづらく感じました。MP回復の「魔法のクルミ」も、やはり序盤では高額ですし。

「すぐ魔法攻撃ができる」唯一のキャラですので、初級魔法はもう少しMP消費が軽ければ良かったですね。中盤からは気にならなくなってきます。

 

・援護優先にしても、なかなか回復してくれない。

援護優先にしても、瀕死になってようやく回復してくれるレベルで、後半は放っておくと全滅必至ですので、自分で操作して回復するしかありません。・・・シャルロットちゃん(汗)。

聖剣伝説3 シャルロット ネクロマンサー 援護優先

使用条件に「HPを、100% 75% 50% 25%を下回ったら回復」の項目があれば良かったのですが。

 

 

・特定のボスに仲間が弱い

コンピューターが操作する仲間も基本優秀で、範囲が決まっている技はよく避けてくれるのですが、主に「常時攻撃判定がでている敵」にとことん弱いです。 

このせいで、SFC版ではそれほど強くなかった「ジェノア」「ザン・ビエ」が恐ろしく強くなっています。

 

・宝箱のコンプリート要素が中途半端

あることをすると、宝箱がマップで表示されるようになるのですが、もういけないマップでも表示されて、あとからコンプリートできなかったりと、少し中途半端に感じました。

 

・リングコマンドのリバースがない

カメラ操作は、上下左右、リバース設定ができるのですが、リングコマンドはそれがなく、やや使いづらく感じました。

 

・メニューから直接アイテムを使えない

メニュー画面から、リングコマンドに登録、使用する形になりますので、バトルでは使わない「魔法のロープ」などを使うのが面倒になっています。直接使えればよかったのですが・・・。

 

・読み込みがやや遅い

そこまで遅いわけではないのですが、町から町へという場面では、やはりちょっと気になります。 

 

強くてニューゲームで全部の要素を引き継いでしまう(ネタバレにつき反転!未プレイの方は読まないでください)

最後までプレイすると、強くてニューゲームができるのですが、そのままだと無敵状態すぎますので、引き継ぐ要素を選べると良かったです。できれば「クリアデータのみ」を引き継ぎたかったですね。

 

・演出面で気になった所

その1

主人公の一人、リースは、城の陥落のあと、決意を胸に旅立つのですが、SFC版は、こらえきれずに、涙を流して走り出す。と言うものだったのに対し、リメイクでは、涙を流さず静かに歩きだすと言うものになっています。

聖剣伝説3 リメイク リース 涙 オープニング

「芯が強い。でも優しい女の子。」なキャラゆえ、どちらでも問題ないのですが、リースは間違いなく「聖剣伝説3」で一番人気のキャラクターですので、賛否が分かれそうな所です。

 

その2(ネタバレにつき反転!未プレイの方は読まないでください)

中盤、ようやくマナの剣を手に入れるのですが、このシーンはSFC版の方がよかったと思います。

あのシーンは、ゲーム的には通過点でしかないのですが、主人公たちにとっては「旅の終わり」。すべての願いをかなえるために、ここまで苦労してきたんですね。

あわててマナの剣を抜こうとした主人公がフェアリーにさとされ、剣と対話し、心を落ち着けて、今まで巡った場所、これまで何を思い、何を感じたのか・・・ 万感の思いを込めて、剣を引き抜く!

と言う、場面とリンクしたBGMと相まって、SFC版では非常に感動できるシーンとなっていました。

 

しかし、リメイクでは、思いをはせない、フェアリーがさらわれるシーンでBGMが切れる。(そもそもリンクしていない。)そして、なによりマナの剣が、自分の意思で抜けちゃってるんですよね(汗)。

確かにSFC版だとフェアリーがさらわれるシーンがなかったので、唐突な感じがしたのですが、リメイクでは「剣を抜く」より、そちらが重きになっていたのは、少し残念でした。

SFC版と同じような演出で、仲間とフェアリーが見守る中、フェアリーの背後から黒い影が・・・と言う感じなら良かったのですが。

 

その3(ネタバレにつき反転!未プレイの方は読まないでください)

SFC版の頃から、ラスボスは2段階のBGMが用意されており、ラスボスのHPが半分になると切り替わるようになっています。

前半のラスボスの重々しい雰囲気から一転、後半のBGMは「希望と反撃開始!」と言う感じで、非常に熱く、人気の高い曲です。

SFC版は、演出の時間停止などから、だいたいは2ループは聞けましたが、リメイクでは、すでにバトルを熟知していることもあり、下手をすると、一瞬で名曲が終わってしまいます(汗)。

(一応、アークデーモン戦では、演出からの音楽チェンジとなっていましたので、他の2体よりは聞くことができましたが・・・。)

 

ですので、バトル開始前の、フェアリーに復活させてもらった辺りから、ずっと後半のBGMがかかっていても良かったかな~と思います。 あの時点で、主人公たちは「心の中のマナの剣」を武器に、敢然と立ち向かっていましたし。

 

前半のBGMは、どこのラストダンジョンでも戦えるようになった裏ボス「ブラック〇〇」と、もうひとつ・・・ で聞けますしね。

 

まとめ

 

今回、リメイクを制作された方々は、本当に「聖剣伝説3」が好きなんだな~と思う、最高の「神」リメイク作品でした。

SFC版での不満、リメイクで改善された部分は、手前みそながら、「私の考えていた、理想の聖剣伝説3」とほとんど同じだったんですよね。

不満に思う所は、やっぱり一緒だったんだな~と、感動いたしました。

 

もちろん、思っただけではなく、それを最高の形に仕上げてくださった、スタッフの皆様には感謝しかありません。 間違いなく、ゲーム歴に残るリメイク作品と言えるでしょう。

 

なお、ストーリーや、キャラの活躍を見たいけど、腕に自信がない・・・と言うゲーム初心者の方でも、難易度「ベリーイージー」だと、その場で復活できるようになっていますので、安心です。

マップでも、常に行き先が表示されていて、迷うこともありませんので、がんばれば、誰でもクリアすることができる優しいゲームとなっているのも、評価が高いです。

うちの父のように、「装備やアイテムのシステムがわからなく、どこのボタンを押すのかもままならない。」と言うプレイヤーでも進めるように作ってあるのは、本当にありがたいことです。

 

SFC版を遊ばれた方も、初めて遊ばれる方でも、自信を持っておすすめできる名作です。

魅力あふれるキャラたちのおりなす、極上のアクションRPGを、ぜひ楽しんでみてください。

聖剣伝説3 リメイク シャルロット ピース!

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


スイッチ版
     


プレイステーション4版