※これからは、レトロゲーム(昔のゲーム)の、レビューなどもやっていきたいと思います。

昔のことですので、あいまいな文章になっている可能性もありますが、ご容赦くださいませ。

 

PS最大のキラーソフト

 

FINAL FANTASY Ⅷ(以下FF8)はプレイステーションに移行したゲーム会社、SQUARE(スクウェア)が絶好調だったころの作品です。

 

ゲーム機本体の売り上げに、大きな影響力を持つソフトは、キラーソフトと呼ばれますが、当時のFINAL FANTASYシリーズは、その中でも、別格の存在でした。

前作FF7が、プレイステーション(以下PS)に発売決定された時は、なんと「発売予告のためだけのCM」が作られたほどでした。

 

当時のPSは、いわゆるライト層、ゲームをやったことがない人の獲得に熱心で、企業戦略や、特徴的なCMなどで、着実にユーザーを増やしていきました。

PSのゲームをコンビニで販売していたこともあり、町のあちこちで大々的に宣伝されていたのも、なつかしく感じます。

 

そんななか発売された、FF8は、学園物と恋愛、いわゆる「ドラマ」のような舞台設定がされており、等身もリアルな8等身と、アニメなどに興味がない、ライト層にもあった作りになっていたのが特徴でした。

 

そして、その狙いは大当たり。

シリーズナンバーワンである350万本以上の数字を叩き出すことになります。

 

主題歌の「Eyes On Me」もオリコン19週連続1位、50万枚以上とそれまでの「テレビゲーム音楽」ではありえなかった、大ヒットとなりました。

 

まさに、キラーソフトの名に恥じない、驚異的な売り上げだったと言えるでしょう。

 

そして、そのFF8が20年の時を経て、リマスター版が、スイッチで発売されました。(PS4でも?)

 

PSで発売されたFF7、9 は先に発売されていて、このFF8だけは、リマスター費>売り上げ と思われていたらしいのですが、他の作品のセールスが順調だったみたいで、無事発売することができました。

 

今回レビューするのはそのリマスター版で、昔を思い出しつつレビューしてみたいと思います。

※昔のソフトと言うことで、すこしネタバレもありますので、ご注意ください。

 

より綺麗に

 

さて、このFF8ですが、当時、最高峰と言われたムービーが、やはり印象的です。

さすがに現在のレベルからすると、みおとりしますが、それでもまだまだ鑑賞できるレベルで、ずいしょに挿入されて、物語をもりあげてくれます。

 

しかし、PSの限界か、通常動かすモデルは、遠目にはいいですが、アップになると、少々きびしいものがありました。

 

ですが、今回のリマスター版は、ムービー部分はきれいだけど、あとはちょっと…と、言われたスコールもこの通り!

こんなに美しく生まれ変わりました。

 

ちなみに、この画面はファミ通の特集であった、スコール変顔特集(汗)で一番変な顔に映るところだったりします。リベンジを果たせましたね。

 

さすがに表情は変わらないのですが、もともと無表情のキャラですので、違和感は少なかったりします。

常時かっこいいスコールで、プレイできるのもリマスター版の魅力と言えるでしょう。

 

複雑すぎたジャンクション

 

このような美しいグラフィックなどで、ライト層の取り込みに成功したのですが、ゲームの中身もライト層向けなのかと思いきや・・・?。

 

このゲームはいわゆる「ドラクエ」タイプ、分類だと「RPG(ロールプレイングゲーム)」なのですが、めずらしいことに「防具」が存在しません。

 

防具のかわりに、「G.F.」(ガーディアンフォース)と言う、精神エネルギー体を、頭の中にジャンクション(接続)、さらに力や体力などのパラメーターに、「魔法」を装備してパワーアップしていく形になります。

使いこなせれば、スタート直後から、ほぼ最強状態になれたりもして楽しいのですが、はっきり言って、ライト層には難解すぎるシステムでした。(汗)

 

スタッフもそのことはわかっていたようで、詳しいチュートリアル自体は、ゲームの中でもあるのですが、読まなかった、と言うより、読んでも理解できなかった人がほとんどだったと思われます。

 

ファミ通の、柴田亜美先生の漫画の中でうちのもりそば(スコール)いつまでたっても『たたかう』だけなんだけど・・・」と描かれていた気がするのですが、まさに、ライト層におけるFF8を象徴していたと言えます。

ちなみに、「ネーミングセンス抜群に悪いね」とつっこまれていました。(笑)

 

バトルのむずかしさ自体は、実はそれほどでもなく、適度に魔法をドローしていくだけでも、進めて行くことができるのですが・・・。

 

設定上「G.F.」がなくても、疑似魔法を使うこともできますので、「G.F.」を装備しなくても、このコマンド並びが基本でよかったと思います。

そして、他のコマンドアビリティは、追加別枠で装備する形であれば、少なくとも、「コマンドがなくて詰まる」と言う事態にはならなかったでしょう。

 

しかし、そうなると、ジャンクションができずに、パラメーターを強化できなくなってしまうので、「使っていない「G.F.」と魔法を自動でジャンクションできる」のような、オプションがあってもよかったかな、と思います。

 

この「G.F.」まわりのわずらわしさと、分かりにくさは、間違いなく、FF8の評価を下げる要素のひとつと言えるでしょう。

 

よりによって、一番売れたFFが、これまでのシリーズで、一番ややこしいシステムだったと言うことになってしまいました。

 

快適さの向上

 

ジャンクションの欠点は変わりませんが、リマスター版では、「常時フルパワー」機能がついており、HPが減らない、いつでも特殊技が使えるようになっています。

おかげで、序~中盤ではジャンクションなしでも進めることもできます。

とは言え、HPを上回る攻撃をされると、やられてしまいますので、ジャンクションを理解できなければ、やはりクリアは難しいのですが、さすがに中盤くらいに入ってくると、だいたい理解できるでしょう。

 

ガンガン特殊技を使って爽快なバトルが楽しみ、ゲームに慣れるところまで、進められることが肝心です。

 

なお、特殊技を連発と書くと、邪道な感じがしますが、ふつうのプレイでも、わざとHPを減らし、瀕死状態にしてから、特殊技を連発するのが、当たり前ですので、結局プレイ内容は、あまり変わらなかったりします。

安心して、フルパワー状態を楽しんでください。

 

また、PSはCDソフトでしたので、ひんぱんにCD読み込みが発生し、バトルスピード、フィールドでの移動速度、メニューを開く時の重さ、など、とにかく全体的に「もっさり」していました。

 

しかし、リマスター版は、3倍のスピードでゲームを進めることができますので、この欠点は見事に解消されています。

さらに、「エンカウント(敵遭遇)なし」も、標準で搭載されていますので、スタート直後から、快適に遊ぶ事ができます。

 

言うまでもありませんが、すべての機能のON/OFF切り替えは、いつでも自由に行えます。

 

 

問題点

 

リマスター版になっても、と言う問題点もあります。

 

やはりと言うかマップが見にくく、どこでつながっているのかわかりにくいこと。

FF7リマスターのように、矢印が表示されてもよかったのではないでしょうか。

この画面でロッカー室の場所が分かる人はいるのでしょうか・・・(汗)。

 

 

また、BGMが大きめで、ちょっとうるさく感じるのですが、なぜかコンフィグでSEしか音量調整ができません。リマスターの7と9もできていたのになぜ…

 

 

まとめ

 

当時のスクウェアは「ムービーだけのゲーム」ばっかりつくっていると、FC~SFC世代の人からの批判が多かったのですが、実際は、このFF8は「コアゲーマー向き」な作品に仕上げられています。

ジャンクションシステムによる、戦略性の高いバトルに、本編よりハマると言われたカードゲーム、つつけば出てくる、こまかな遊び心など、より道すればするほど、楽しめるのは、以前のFFシリーズとなんら変わっていません。

しかし、ターゲットのひとつだったライト層からすれば、まさに「羊頭狗肉(ようとうくにく)」な作品だったと言えるでしょう。

シリーズ1賛否両論が多いと言われるのも、これが原因のひとつと思われます。

 

次作以降のFFも、ミリオンヒットではあったのですが、FF8が、もう少しライト層にわかりやすいシステムならば、さらに販売数を伸ばせていたかもしれませんね。

 

当時、ざせつされてしまった方も、遊びやすくなったリマスター版FF8で、もう一度チャレンジされてみてはいかがでしょうか。

 

・・・それにつけても、任天堂ハードで、プレイステーション時代のファイナルファンタジーシリーズを、プレイできる日がくるとは思いませんでした。

あの当時を知るものとしては、感慨深く感じます。