スプラトゥーン レビュー タイトル

スプラトゥーン2 レビュー タイトル

私は、1983年にファミコンが世に生まれたその時から、ずっとテレビゲームで遊ばせてもらってきました。

この数十年の間にも、名作と言われるゲームが数多く生まれ、それらを遊ぶことができたのは、本当に幸運だったと思います。どれも良い思い出です。

そして、その名作の中から、「どれが最高か」と言われると、迷わず選ぶタイトルがあります。

 

その名は、「スプラトゥーン」。

2015年に任天堂より発売された、「対戦型アクションゲーム」です。

 

いったい、このゲームの何が最高だったのか、レビューしていきたいと思います。

 

×ジワ売れ 〇爆売れ 驚異的な販売数

 

このスプラトゥーンは、その独自性は話題にはなっていましたが、当初の売り上げは10万本弱と、無名のタイトルとしては、かなり立派な数字ですが、そこまで大きいものではありませんでした。

 

しかし、今までにない楽しさが拡散されると、あっという間に100万本、200万本、の販売数を、突破。いつのまにか、売れ行きの悪かったとされる、「Wii U」を、けん引するキラータイトルとなっていました。

 

そして、「Nintendo Switch」で「スプラトゥーン2」を発売し、こちらも300万本を突破しました。昨今の新規タイトルでは、ありえない数字です。まさに怪物的と言えるでしょう。

 

もはや、大先輩のマリオにも、肩を並べる存在となり、ゲーム史上に、さんぜんと名をのこすことになりました。

 

 

初心者でも安心!すぐに楽しく「誰でも勝てる」

 

それでは、いったい何がそれだけ人を惹きつけたのか、と言うことなのですが、それは、今までのゲームになかった、まったく新しい対戦ルールです。

ここが間違いなく「スプラトゥーンで一番すごい!」と言える所です。

 

ゲームの基本ルールは4対4のチーム戦で、インクを発射するブキを使って塗り合い、3分間内で多く地面を塗れた方の勝ちの、「陣取り合戦」です。

 

相手にブキのインクを当てると倒すことができますが、その数で勝敗が決まらないのがポイント。あくまで最後に多くインクを塗れたチームの勝ちです。

スプラトゥーン レビュー レギュラー

つまり、相手を倒すことができなくても、がんばって塗るだけで勝利につなげることができる、たいへん画期的な対戦ルールとなっています。

倒されてしまっても、何度でもスタート地点から復活できますので、最後に自分の塗ったインクの0.1%の差で、勝負が決するのもめずらしくありません。

 

このため、基本的なコントローラー操作を覚えれば、それだけで大丈夫。誇張抜きで、始めたばかりの初心者でも勝てます。

勝てるようになるまで、えんえんと練習をくりかえし、負けつづける必要がないのが、スプラトゥーンの本当にすごい所です。

 

 

誰でもヒーローになれる! 相手を倒せる爽快感

 

このように、塗るだけで勝利に貢献できるゲームですが、「やっぱり相手を倒せないんじゃ楽しくないよ!」と、思えた方もいるかもしれません。

 

しかし、それもご心配なく。

 

今までのゲームでは相手の体力を削って、トドメ、と言う流れがほとんどで、初心者でもある程度は攻撃は当たるでしょうが、トドメまで持ち込むのはほとんど不可能です。

スプラトゥーン レビュー ストⅡ 比較

倒すことができずに負けてばかりではイヤになってしまうでしょう。

 

ところが、このスプラトゥーンでは、インクのタマが数発当たるだけで倒せますので、(およそ1秒以内)初心者が上級者を倒すというのも、ふつうに起こります。ウデマエよりも「勝ちたい」と強く思った方が勝つと言っても過言ではありません。

スプラトゥーン レビュー 倒せる

一瞬で決着がつきますので、勝つにせよ負けるにせよ、あとくされがないのもいい所です。

 

また、調子よく相手を倒せて、最後の結果発表を見ると、倒せた数が二桁だったと言う事もあります。これも誇張ではなく。

 

なぜこう言い切れるかと言うと、スプラトゥーンからテレビゲームをはじめた父が、こういう瞬間によく立ち会っているからです。

「ボムを投げたら飛び込んでくれるようにポンポン当たってな~」と、語っておりました。(笑)

 

前述の通り、たくさん倒せたからと言って、必ず勝てるゲームではありませんが、有利な状況になるのは間違いないですし、やっぱりうれしいものです。

 

どんな初心者でも「相手を倒せた!うれしい、気持ちいい~!!」「も…もしかして、私って天才じゃない?」と、感じることができる。アクション型対戦ゲームにおいて、こんなゲームは今までにありません。

単純に勝敗だけならトランプのババ抜きでも楽しめる訳ですが、塗るにしても、倒すにしても、スプラトゥーンはとにかく「爽快」の一言です。

 

誰でも勝てる楽しさに加え、この爽快感が拡散されていった結果、ミリオンを突破したのは必然だったと言えるでしょう。

 

人間の相手を撃ちたくない、対戦が苦手な方にも

 

楽しく遊びやすく、そしてやれば勝てるゲームですが、どうしても人間の相手を攻撃するのが苦手、と言う方もおられると思います。

そんな方のために、スプラトゥーン2では、サーモンランと言うモードも用意されています。

 

これは、4人が自動でチームを組むのは同じですが、相手はコンピューターが操作するシャケの大群です。

スプラトゥーン レビュー サーモンラン 皆と協力

相手がコンピューターと言う事で、エンリョはいりません。バシバシやっつけましょう。

皆と力を合わせてノルマ達成を目指すのですが、このモードを専門でやっている方がいるくらい、楽しいゲームです。

 

はっきり言って、このサーモンランだけで単品のタイトルが出せる完成度です。

つまり、これ目的だけで買ったとしても十分元が取れてしまいます。 オトクですね。

 

全力勝負にチャットは不要! 言葉はいらない

 

ここまでは、対戦部分のことを書いてきましたが、それを支える細かな心づかいも見逃せません。たくさんあるのですが、書いていきたいと思います。

 

まず、すぐれた要素の一つに、「ほかの方と会話やチャットをする機能がない」点があります。

 

「え、無いの? 有るじゃなくて?」と思われたかもしれませんが、書き間違えではなくて「ない」のが良い所です。

 

一応、まったくない訳ではなくて、広場では、描かれたイラストが投稿されていますので、「イカす!」とエールを送れたり、(みなさん本当にS+50級の上手さ)

対戦中では、「ナイス!」「カモン!」の固定のサインを味方に送る事ができます。

フレンドになれば、また別の機能があるようですが、ならなければ、たったのそれだけです。

スプラトゥーン レビュー 神絵師の方々

※広場にいるのも、投稿された方の分身を、コンピューターが、操作しているだけで、本人がそこいるわけではありません。

 

確かに少なく、ふつうだったら、「もっとチャットとか、つけた方がいいのと違う?」と、思って、つけてしまうのでしょう。しかし、イカ研究所の皆様はさすがでした。

 

話が少しそれますが、昔、プレイステーション2で「ガンダムVS Zガンダム」と言う、2対2でオンラインでチームを組んで戦うゲームがありました。

このゲーム自体は、ゲームセンターでも人気があり、とても面白いものでした。

スプラトゥーン レビュー ガンダムVS 比較

しかし、プレイステーション2に移植された際に、広場や、対戦が終わった後に「接続している人全員とチャット」を、できるようにしたのが不幸の始まりでした。

 

勝てなかったりすると、どうしても感情的になりがちで、悪口を言ってしまう。そして、売り言葉に買い言葉。いつも誰かがケンカをしてしまっていました。

加えて、意味不明の文字のられつに、下ネタだらけ。とても居られる場所ではなく、接続数が日に日にすごい勢いで減っていったのを覚えています。

 

しかも対戦中も「味方に自分の作った文章を送れる」機能まで… もうご想像の通りです。(私もこれでトドメさされました。)

 

やはり、対戦ものである以上、ある程度感情的になるのは仕方ない事ですが、文字入力の会話と言う、はけ口が存在すると…と言う、いい例だと思います。

 

こういう事もありましたので、スプラトゥーンに、過剰なコミュニケーション機能がなくて本当に良かったと思います。

 

もし、あったら、ここまでのロングランヒットには、絶対にならなかったでしょう。

味方も、相手もいつも全力勝負! そこに言葉はいりません。

 

※ Zガンダム発売時期は、オンラインが発展途上だったので、開発の勝手が分からなかった仕方のない面もあります。

 

勝率50%! 手加減無用の互角の対戦相手

 

先ほどは、初心者が、上級者がと書きましたが、そもそも、一緒になる事はほとんどありません。

対戦する味方、相手はほぼ一緒の強さの方たちが登場します。おそらく、コンピューターが、命中率、回避率、などで、細かく判断しているのでしょう。

(とは言え、誤解しないでいただきたいのは、上級者がいる=必ず勝てる訳ではありません。勝率は当然さがるでしょうが、スプラトゥーンは個人戦ではなく、チーム戦なので、勝てる時は、やはり勝ててしまいます。)

 

今まで、勝てる勝てると、書いてきましたが、自分の実力と近い方たちとの対戦ですので、実際の勝率は50%くらいです。

これはフェスの時に、ほとんどの勝率が50%僅差と言う、1%未満のわずかな差で終わった事からも証明されています。(レギュラーとチャレンジが勝率です)

スプラトゥーン レビュー 勝率50% 半々で勝てる

半々の勝率なので、流れが悪いと、ボロ負けや10連敗(以上)してしまう事もありますが、逆に勝てる時はそれくらい勝てています。

勝敗をメモされてみると、その勝率に驚かれる事でしょう。

 

他のゲームではハンデと言う方法もありますが、それはお情けで、全力の勝負ではありません。味方も相手も、本気で勝ちたい、実力のきっこうした8人の全力バトルがここにあります。

 

 

これぞイカ研究所マジック!? 快適なレスポンス

 

「でも、8人が同時接続して、リアルタイムで対戦するとなると、ラグ(コントローラーの反応がにぶくなったり画面がカクカクする現象)が発生しそう…」と、思われた方もいるかもしれません。

 

しかし、この「スプラトゥーン」では、まったくと言っていいほど、ラグを感じません。

これには本当に驚きです。どんな技術をつかっているのでしょうか?

 

一応、「1」がはじまった直後は、ラグを感じたり、回線落ちと言う事も結構あったのですが、途中からは改善され、ほとんどなくなりました。

 

「2」でもまれにエラー落ちする時はありますが、ラグを感じると言う事はまずありません。1人用のモードと変わらない快適さで、インターネット対戦を遊べるのも、魅力の1つですね。

 

 

戦犯なんか誰もいない! やさしい結果発表

 

対戦後の結果発表ですが、「1」の時は「倒された数」も表示されていたのですが、「2」ではなくなっています。

視覚化されてしまうと、やっぱり色々と気になってしまうもの。いい変更だったと思います。

スプラトゥーン レビュー リザルト 結果発表

その結果発表自体も、約5秒くらいしか表示されませんので、誰が一番塗った、倒したを確認できたくらいで画面がスッと自動で切り替わります。

 

もし、Aボタンを押すまで画面が切り替わらない仕様だったら、自分のせいで負けた、誰のせいで負けた、…など、本来気にする必要のない所を、いつまでも気にしてしまう方もいたでしょう。

 

こういった所は、地味なようでモチベーションに関わる重要な部分です。最高の結果発表画面と言えるでしょう。

 

 

発想もマネすることも不可能! イカした世界観

 

そして、忘れてはいけないのが、イカしたキャラクター達。

 

特にプレイヤーキャラのイカちゃんは、頭大きい、目つき鋭い、鼻も大きめ。と言う、いわゆる「萌え」キャラ造形ではないのに、不思議なかわいさがあり、人気も高いです。

逆に「萌え」キャラが苦手と言った方たちにも、なじみやすい、秀逸なデザインと言えるでしょう。

スプラトゥーン レビュー かわいいイカちゃん

服(ギア)もバリエーション豊かで、きせかえゲームとしても十分楽しめます。その総数たるや、ものすごい数なので、コレクションするだけでも長く遊べます。

 

音楽も、「1」「2」ともに、名曲ばかりです。ノリノリ、かつテンションの上がる楽曲たちは、バトルを大いに盛り上げてくれます。

特に「1」のヒーローモードのラストで流れた「シオカラ節」はまさにテンションマックス! あれほど高揚したのは久しぶりでした。

スプラトゥーン レビュー 前作のラスボス 今はなきメガホンレーザーとバリア

(一応ラスボスはボカシを入れております。)

 

効果音も心地よいので、「操作するだけで楽しい」一級品ぞろいです。個人的に、イカの姿で高い所からインクに降りた時の、「どぽっ」と言う音が好きです。(笑)

これらを収録した音楽CDも30万枚以上売れたみたいですので、驚きですね。昨今では、CDは10万枚売れたら大ヒットらしいですのに…。

 

ご覧の通り、世界観は明るくポップですが、この世界の根っこは… と言う、任天堂お得意の黒い部分もちょっぴりあります。

 

そして、ふつうはこれ程の人気ゲームでしたら、模倣ゲームが雨後のたけのこのように、出てくるものですが、イカがインクの中を自由に泳ぎ、色を塗り合うという前代未聞のゲームなので、いまだにマネされたゲームが存在しないと言うのもすごい事だと思います。

 

参考にして作ると言うより、下手をすると、ただのコピーになってしまうので、「スプラトゥーン」の独自性の高さがうかがえます。

本当に、「インクを泳ぐイカ」なんて発想、どこからでてきたんでしょうね(笑)。

 

 

問題点も・・・?

 

優れたゲームですが、問題点もないわけではありません。とは言え、ゲーム本編はほぼ文句なしですので、周辺の事になります。

 

まず、最初のチュートリアル(操作練習)が1度しか行えない事。(サーモンラン含む)

ゲーム慣れしていれば、何の問題もないですが、このゲームでテレビゲームをはじめてさわる方にはちょっと厳しい。その為、操作練習のページを作ったぐらいです。

 

今日から始めるスプラトゥーン2 初心者講座 その2 まずはここから! 主人公を動かしてみよう

 

何度でも練習できるようにしてほしかったですね。

 

次は、射撃練習場で、お気に入りのソート(並び替え)ができない事。

「1」ではできていたのになぜ… おかげでよく使うブキをすぐ選択できず、面倒になっています。

スプラトゥーン レビュー 練習場のマト 1と2比較 

また、「2」の射撃のマトの並びもいいですが、前作のも残しておいてほしかったです。「3」があるなら、左右にジャンプするマトもほしいと思いました。

 

「1」ついでで、「2」ではローカル対戦の風船割りゲームがなくなっているのも残念です。

スプラトゥーン レビュー 2でなくなった風船割りゲーム

対戦はもとより、1対1の状況なので、教えながらできたりして楽しかったのですが・・・。

 

前作の時は本体の限界ゆえ、こんなふうに2台目のコントーラーは改造(?)する必要がありましたが、スイッチである「2」ならコントローラーを準備しやすく、あってもよかったと思います。

スプラトゥーン レビュー 公認認定の コントローラー改造

(※ ネタではなく、公式推奨の遊び方です。)

 

次は、アミーボやコロコロコミック限定品の、メインのギアの付け替えができない事。

魅力ある見た目に関わらず、性能が合わないので、タンスのこやしになっている方も多いと思われます。もったいない・・・。

スプラトゥーン レビュー アミーボ イイダ ギア 

限定品と言う事で、最初は絶対ゲットしていたけど、「性能合わないからもういいや」と、思った方も少なからずいると思います。

 

普通のギアにしても外部アプリが必要なので、もうちょっと何とかしてほしかったと思いました。実装備とは別の、見た目専用の装備枠があれば一番良かったのですが。

 

もうひとつ。バトル中マップを見る時に、相手のブキを確認できますが、サブとスペシャルも表示されてほしかったですね。

よく使われるブキは暗記していますが、さすがにそれ以上は私の頭では無理です(汗)。

 

最後に、これは問題点と言うより希望になりますが、自分も含め、すべての人の、ガチバトルのウデマエの表示+ウデマエゲージ演出の、非表示設定が欲しいと思いました。

 

基本のナワバリバトルだと、賭けるものがなく、気楽に楽しめますが、人間とは不思議なもので、何かが賭かっていると、途端にゲームを楽しむと言うより、勝つこと「だけ」が目的になってしまいます。

(※ ナワバリは手抜きで対戦と言うわけではありません。本気でないと楽しめないのはどのルールも同じです。)

楽しむことを心がけていたとしても、連敗し、あっさりゲージが割れて、ウデマエが下がるのを目の当たりにすると、どうしても怒ったり、落ち込んだりしてしまうでしょう。

 

最初から表示されていなければ、「勝ち」と「ウデマエ」にこだわる必要もありません。ガチルール自体は、大変楽しいものですから、もっと気軽に遊べると嬉しいですね。

 

これくらいでしょうか。

もっとも ゲームの楽しさ99点 問題点1点 の本当にささいなものでありますが。

 

 

まとめと総評

 

「最高」とは、もちろん人それぞれ違うのですが、私は、「間口が広く、奥が深い」上級者はもちろん、初心者も楽しむことができるゲームこそ、最高だと考えています。

そのうえで、以上のことから、「スプラトゥーン」はテレビゲーム史上「最高」のゲームだと言い切れます。

少しでもお伝えすべく、こんなページを作ってしまったくらいです。

 

よく、ゲームで、「負けても楽しい」と言いますが、それは本当ではありません。やっぱり「勝てないと楽しくない」のです。

正確には、「負けたらくやしい、でも勝てたらうれしい」この2つがあってこそ、はじめて「楽しい」と言えるでしょう。

そして、のスプラトゥーンは、「対戦型アクションゲーム」なのに、ウデマエに関係なく誰でも、楽しむことができます。これは、本当にすごい事だと思います。

 

今までも「初心者から上級者まで!」「老若男女問わず!」を、ウリに出したゲームは、たくさんありましたが、実際は、操作の複雑さや腕の格差は、どうしようもないと言うのが、ほとんどでした。

特にうたっていた訳ではありませんが、これらを本当の意味で実践できた、はじめてのテレビゲーム。

 

それこそが、「スプラトゥーン」と言えるでしょう。

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。